ドロウジーズ

スピッツ多めです

一行詩集、ラズベリー

君から盗んだスカート 鏡の前で苦笑い オーロラのダンスで素敵に寒いひとときを ——— 惑星のかけら 夜には背中に生えた羽を見せてくれたマリ ——— 僕の天使マリ 晴れた空だ日曜日 戦車は唾液に溶けて 骨の足で駆けおりて 幻の森へ行く ——— 日曜日 バナナ浮かぶ…

点と点

点と点とは「僕」と「君」のことだろう。点という消え入りそうな小さなものをメタファーとして与えているのは、スピッツで度々歌われるふたりが出会うことの途方もない偶然と、しかし出会うのはこのふたりでなければならなかったのだという絶対的な必然がこ…

言葉

スピッツの詞世界において「言葉」とはなにか。

名前をつけてやる

タイトルからして子供っぽい意地につつまれている。しかし最後のサビののち一転しゃんしゃんしたギターとマサムネのラララ…という声が静やかにひびいて終わるという不思議なバランス感覚をもった曲である。では、順番に見ていこう。 一番のメロは「まぬけな…

一行詩集、秋

君の冷たい手を暖めたあの日から手に入れた浮力 ——— コスモス ささやく光 浴びて立つ 君を見た秋の日 ——— コスモス 錆びついた扉が はじめて開くよ 僕らは ほうき星 汚れた秋空 ——— ほうき星 歪んだ鏡の向うに 忘れてた道がある さあ まだらの靴を捨てて ———…

YouTubeで聴いてみただけといったスピッツファンでない人からすれば、「渚」は夏を繊細ながら爽やかに奏でる曲という感じだろう。しかしよくよく歌詞を見てみれば、そんな表向きの爽やかさに対し違和感を覚えるはず。 渚とは砂地と海の入り混じる場所。スピ…

スピッツの歌詞によく出てくる言葉「月」に着目。

スピッツの歌詞によく出てくる言葉「川」に着目。

スピッツの歌詞によく出てくる言葉「窓」に着目。

プール

儚く幻想的なギターと鈴、気だるい歌い方が詞にマッチした曲。「君に会えた 夏蜘蛛になった」と出だしで詩人。不気味にかさなった君と僕を「夏蜘蛛」だけで表現。この出だしを思いついたのだったら、書き手は草野マサムネなんだから以降の詞もそりゃうまくい…

テレビ

歌詞は一番はセックス、二番は死後の世界(生前の世界)、これらを経て三番で生まれるという展開。そのストーリーをテレビで見ているという設定がおもしろい。 三番では「ブリキのバケツに水をくんで おなかの大きなママは思った」という詞で、「僕」の魂が…

ニノウデの世界

メジャーデビューアルバム「スピッツ」の一曲目。「君」と「二人でカギかけた小さな世界」でたわむれていた「僕」であったが、Cメロでそれらは過去の日々であったことが明かされ、結局「なんにもないよ 見わたして ボーッとしてたら何故 固まった」と最後に…